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Interview

経営者紹介

【関西イキザマ図鑑】#15 ファントムブルワリーでクラフトビールを醸造する
funsbrewing BEER HOUSE OSAKA | 島尾 智志さん

氏名

会社名

設立

ウェブサイト

https://funsbrewing.com/

経歴

20年以上にわたり、マーケティング会社で数多くのプロモーションに携わってきました。中でも、Panasonicの家電製品(PC・テレビなど)を担当した経験は、自身のキャリアの中でも大きな転機となりました。
マーケティングの現場で培った販促ノウハウと、コピーライターを志した学生時代の経験が、広告業界への道を自然と切り拓いてくれました。

また、学生時代はバンド活動に熱中し、音楽の楽しさに触れながら、小説執筆などの表現活動にも情熱を注いでいました。創造すること・伝えることへの強い想いは、現在のビジネスの根底にも息づいています。

そして、もうひとつのライフワークがキャンプ。10年以上にわたり、日本全国のキャンプ場を巡ってきました。特に、妻と毎年訪れる静岡・富士山麓のキャンプ場は、まさに「キャンプ好きの聖地」。薪ストーブでおでんを煮込み、日本酒の熱燗を楽しむ…そんな自然と一体化する時間は、何にも代えがたいひとときです。

さらに、「自分で作ったクラフトビールを自然の中で飲む」という夢も叶えました。大自然の中で味わう自家製ビールは、言葉にできないほど特別な体験でした。

事業内容

約1年をかけて市場のニーズをリサーチし、2024年7月、オリジナルクラフトビールブランド「funsbrewing」を立ち上げました。
大阪には直営店兼コンセプトストアとして「funsbrewing BEER HOUSE OSAKA」をオープン。クラフトビールの多彩な楽しみ方を体験できる場として、多くのお客様にご来店いただいています。

当社は「醸造所を持たないブルワリー」、いわゆるファントムブルワリーとして、信頼できる醸造パートナーと提携しながら、高品質なクラフトビールを製造しています。
特に、酒粕や清酒酵母を活用したオリジナルビールは、他にはない個性と日本文化の融合として高い注目を集めています。

また、クラフトビールを使った料理にも力を入れており、店内ではクラフトビールを使った天ぷらなども提供。飲むだけでなく“食べて楽しむ”新しいクラフトビール体験を提供しています。

さらに、クラフトビールは自社店舗内だけでなく、高級天ぷら店やこだわりのしゃぶしゃぶ店などへも卸しており、料理に合わせて「天ぷら専用」「しゃぶしゃぶ専用」といったビールの開発・提案も行っています。
「酒粕ビール×日本食」という新たなペアリングの可能性を、多くの方に体験していただくことを目指しています。

創業きっかけ

コロナ禍で元気を失いつつある社会に、自分の手で“元気を届けたい”という想いが、ブランド立ち上げの原点でした。
クラフトビールへの深い愛情と、英国の「HUB」文化のように、ビールをきっかけとしたコミュニケーションの場をつくりたいという願い。そして、自身の強みである販促・マーケティングの知識。この3つがつながり、「funsbrewing」の構想が形になりました。

「クラフトビール×日本食」のペアリングを軸に、訪れる人が笑顔になれるようなビールと空間を提供することが、私たちの大きな目的です。

特にインバウンド需要にも注目し、天ぷら専用ビールやカレー専用ビールなど、訪日外国人にもわかりやすい切り口で日本文化との融合を提案しています。
「funsbrewing BEER HOUSE OSAKA」では、乾杯から自然と会話が生まれ、新しい出会いと発見が広がる——そんな場所を目指して、日々挑戦を続けています。

理念

キャッチコピーは「おもしろき世界を、醸造しよう。」
私たちは、商売の基本である「三方よし(売り手よし・買い手よし・世間よし)」を超えた「七方よし」を目指しています。

その土台には、日本の酒づくりの精神「和醸良酒( WA醸良SHU )」という考え方があります。
これは、“和の心”が良い酒を生み、その酒が人と人をつなぎ、和を育むという思想です。

この理念のもと、「造り手・売り手・飲み手」に加え、「地域・社会・自然・未来」までも含めた7つのステークホルダーすべてに価値が届くようなビールを追求しています。

接客スタイルやマナー、オペレーションの基本を共有しながら、現場にいるスタッフ全員が自ら考え、行動できる環境をつくること。
素晴らしい仲間たちと共にこの取り組みを進められていることに、日々感謝しています。

今後展望

クラフトビール愛好家の方はもちろん、それ以外の方にも「こんな面白いクラフトビールがあるんだ!」と感じてもらえるような商品と体験を提供し、業界全体を盛り上げたいと考えています。

今後の目標としては、自社醸造所の設立によるさらなる品質向上、そして店舗展開の拡大。
地域ごとの食文化と掛け合わせた「日本食×クラフトビール」の楽しみ方を全国へ、そして世界へと広げていく予定です。

また、2025年4月には日本最大のクラフトビアイベントへの出店も決定しており、自社ビールの魅力をより多くの方に知っていただくため、現在も日々挑戦を続けています。

これからも、マーケティングの現場で得たノウハウを最大限に活かし、日本発のクラフトビールの魅力と、日本の食文化を掛け合わせた“新しい価値”を、日本国内はもちろん、世界にも届けていきたいと考えています。

コメント

クラフトビールへの愛と、長年のマーケティング経験が融合して生まれた「funsbrewing」。
その根底には、「日本を元気にしたい」という力強い想いと、丁寧なブランドづくりへの情熱が感じられました。

特に印象的だったのは、「自分で作ったビールを自然の中で楽しむ」という夢を叶えたエピソード。語る表情からは、その瞬間の喜びが溢れていました。聞いているこちらまで心があたたかくなりました。

「日本食×クラフトビール」という新しいペアリング提案も非常にユニークで、特に「天ぷら専用ビール」「しゃぶしゃぶ専用ビール」などの開発には、深い探究心と戦略性を感じます。
インバウンド需要を意識した展開も、まさに時代を捉えた視点だと思いました。

ぜひ、多くの方にこの新しい体験を味わっていただきたいです。

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