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Interview

経営者紹介

【関西イキザマ図鑑】#29 辛くないスパイスで日常に彩りを | HOKUToo 北東 桃子さん

氏名

事業名

設立

ウェブサイト

https://www.instagram.com/hokut.oo/?locale=ja_JP

経歴

私は北東桃子と申します。現在、大阪・天満橋で昼はスパイスカレー、夜は酒場屋を営んでおります。飲食業に携わるようになったのは製菓の専門学校を卒業後、カフェでの勤務がきっかけでした。そこで2年間勤務した後、別のカフェで店長として2年間経験を積み、接客や店舗運営の基礎を学びました。その後、インド系のティールームで働く中でスパイスに強く興味を持ち、2018年にはクラウドファンディングを活用して本場インドを訪れました。現地での体験は私の価値観を大きく広げ、今のカレーづくりに大きな影響を与えています。飲食業界でのキャリアを積む中で、「自分の店を持ちたい」という気持ちは自然に膨らみ、2018年から間借り営業をスタートしました。2023年に谷町六丁目で独立開業し、2024年4月に天満橋へ移転して現在の店舗を構えています。

事業内容

私の店舗のカレーは「スパイス=辛い」というイメージを覆すため、辛さを抑えつつも香りや深みを大切にしているのが特徴です。特に子どもや辛いものが苦手な方でも楽しんでいただけるよう、食材や調理法を工夫しています。また、複数の種類のカレーを組み合わせて楽しめるスタイルを導入しており、来店されるたびに新しい味わいに出会えることも魅力のひとつです。さらに、スパイスを7種類組み合わせたオリジナルのチャイは、多くのお客様からご好評をいただいています。夜は酒場屋として、仕事帰りの方やご近所の方々に気軽に立ち寄っていただき、料理やお酒を通じて交流できる場を提供しています。これまでに大きなカレーイベントやフェスにも出店しており、店舗以外でも多くの方に味を届ける取り組みを行っています。今年もカンテレ祭り!2025 よ~いドン!&とれたてっ!フェスに参加予定です。

創業きっかけ

飲食業に携わる中で、いつか自分の店を持ちたいという気持ちは常に心の中にありました。特に、インド系ティールームでスパイスと出会った経験は大きな転機でした。そこで感じた「スパイスの奥深さ」をもっと多くの人に伝えたい、という思いが芽生えたのです。2018年にクラウドファンディングで渡印し、現地で見た食文化や人々の暮らしは強烈なインパクトを残しました。その経験を日本に持ち帰り、自分なりに表現したいと考え、まずは間借り営業から始めました。多くの方々の支えを受け、2023年に初めての自分の店舗を持つことができました。開店準備にあたっては、人材や資金面、物件探しなどさまざまな壁がありましたが、それでも「自分のカレーを届けたい」という情熱が勝り、たくさんの困難を乗り越えることができました。

理念

「スパイス=辛い」という一般的なイメージを払拭し、誰もが安心して楽しめるカレーを提供することが私のお店のコンセプトです。お子様からご年配の方まで幅広い世代の方々に「美味しい」「食べやすい」と感じていただけるように工夫を重ねています。また、料理を通してお客様の生活や人生に彩りを添えられる存在でありたいと考えています。食事は単なる栄養補給ではなく、人と人をつなぐ大切な時間です。だからこそ、私の店では一皿のカレーを通じて「楽しい体験」や「心地よいひととき」を感じていただけることを大切にしています。さらに、カレーやチャイを通して日常に小さな喜びを届けるだけでなく、メディア出演やイベント出展など、飲食店の枠にとらわれない挑戦も積極的に行っています。常に新しいことに挑戦し続ける姿勢を理念のひとつとして掲げています。

今後展望

将来的にフランチャイズ展開や多店舗経営を行う予定はなく、今ある店舗で最大限お客様に喜んでいただくことを大切にしたいと考えています。一人ひとりのお客様とのつながりを丁寧に築き、地域に根ざした店づくりを続けていくことが私の目標です。また、今後も大きなカレーイベントやフェスへの参加を通じて、多くの人に「辛くないスパイスカレー」の魅力を知っていただきたいと思っています。さらに、これまで培ってきた経験を活かし、テレビや雑誌などメディア出演の機会を積極的に活用し、飲食店という枠を越えて活動の幅を広げたいとも考えています。最終的な夢は、長く愛されるお店を一人で営み続けることです。規模を広げるのではなく、自分らしく、誠実にお客様と向き合い続け、食を通じて人々の生活を豊かにできる存在でありたいと思っています。提供サービスで私の取り組みや想いを少しでも感じていただければ嬉しいです。

コメント

HOKUTooは、スパイス=辛い、というイメージを覆す「辛さ控えめだけど香り豊かで深みのあるカレー」が魅力です。子どもや辛いものが苦手な方でも安心して楽しめる味づくりは、北東さんの細やかな気配りと、現地インドでの食文化体験から得たこだわりが詰まっています。オリジナルのチャイも人気で、毎回新しい味わいに出会えるのが楽しみのひとつです。

昼はスパイスカレー、夜は酒場として、地域の人々が集まる場をつくる北東さんの姿勢は、「食を通じて人と人をつなぐ」という理念を体現しています。さらに、カレーイベントやフェスへの参加、テレビ出演などにも積極的に挑戦しており、店舗の枠にとらわれず、多くの人にカレーの魅力を届けようとする行動力が印象的です。

間借り営業から独立、移転を経て築き上げたお店は、北東さん自身の誠実さと好奇心にあふれる空間。訪れる人は、スパイスカレーを楽しむだけでなく、北東さんの挑戦的で前向きな姿勢にも触れ、元気をもらえるはずです。今後も地域に根ざしながら、新しい体験や発見を届けるお店として、多くの人に愛され続けることでしょう。

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