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Interview

経営者紹介

【関西イキザマ図鑑】#31 孤立しない子育ての居場所づくり | Mothers project 山内あゆみさん

氏名

事業名

設立

所在地

経歴

私は「Mothers project~マザーズプロジェクト~」という活動を主宰している山内あゆみと申します。現在は神戸市東灘区を中心とした神戸市内でおおよそ月に一度「親子イベント」の開催と神戸市東灘区を拠点にした0〜3歳向けの「親子の遊び場」を運営しています。活動名の通り、母親を中心に地域で子育てを応援していきたいという思いを込めています。2025年1月から「親子の遊び場」として新たに取り組みを始めましたが、それ以前は、地域の母親仲間とともに「マザーズプロジェクト」としてさまざまなイベントを行ってきました。SNSはInstagramを中心に発信を行い、公式LINEでも情報をお届けしています。また、私は4人の娘を育てる母でもあります。子育ての喜びや楽しさを日々感じる一方で、同じように悩みや孤独感を味わった経験も少なくありません。だからこそ「孤立しない子育て」の大切さを実感し、活動の根っこに据えるようになりました。

事業内容

私たちの活動は、未就学児の親子を対象とした「親子の遊び場」の企画・運営です。大きな特徴は、屋外でのびのびと遊べるイベントを提供していることです。特に「絵の具遊び」は大人気で、普段の生活ではなかなかできないようなダイナミックな体験を、子どもたちが自由に楽しめるようにしています。母親たちも「やめて」と言わず、子どもが思い切り遊ぶ姿を見守ることができるため、親子にとって貴重な時間になります。また、施設内では専門家を招き、安全に配慮した学びのある遊びも提供しています。活動の根底にあるのは「孤立しない子育て」という理念です。親同士のつながりを大切にし、日常の中でホッとできる居場所をつくることで、子育てに奮闘するお母さんたちの心が少しでも軽くなるような機会を目指しています。

創業きっかけ

活動を始めるきっかけとなったのは、コロナ禍でした。当時は地域のイベントがすべて中止となり、子どもたちや親御さんたちの居場所がなくなってしまったのです。その状況を見て「何かできることはないか」と考えたのが最初でした。正直に言えば、始めた当初は賛否両論がありました。「人を集めるなんて危ない」という意見もあれば、「子どもたちのためにありがとう」と感謝されることもあり、何が正解なのか分からず迷う日々が続きました。ただ、子どもたちが楽しそうに笑って遊ぶ姿を見たときに、この活動には意味があると強く確信しました。その経験が私の背中を押し、親子で安心して集える「遊び場」をつくろうと決意するきっかけとなったのです。

理念

私たちの活動コンセプトは「孤立しない子育て」です。子育ては楽しい反面、とても孤独になりやすいものです。特にコロナ禍では、外に出る機会が減り、悩みを共有できる場が失われてしまいました。そこで「一人で抱え込まず、子どもと一緒に外へ出て、同じ立場の親とつながれる場をつくりたい」と考えました。屋外でのびのびと遊べる場を提供することで、親子が心からリフレッシュできるようにしています。また「やめて」と言わなくていい環境づくりを心がけています。例えば絵の具遊びでは、普段は汚れるからと制限されがちな活動を、思う存分楽しんでもらいます。親子が一緒に笑い合える体験を通じて、お母さんたちが子どもの良いところを見つけ直すきっかけになることが、私たちの大切な理念です。

今後展望

今後は、神戸市全体へと活動を広げていきたいと考えています。現在は一部地域に限られた取り組みですが、もっと多くの親子に「孤立しない子育て」の輪を届けたいと思っています。そのために、同じ志を持つ仲間を増やし、頻繁にイベントを開催できるような仕組みを作りたいと考えています。また、今後は広報活動の強化にも力を入れていく予定です。SNSや口コミに頼るだけでなく、地域の施設や団体と連携し、より多くの人に安心して参加していただける場を整えていきます。将来的な夢は、神戸市全域で親子が自由に集い、遊びや学びを通じて支え合える「子育てコミュニティ」をつくることです。その一歩一歩を、今の活動を通じて積み重ねていきたいと思っています。
子育てに悩んだり疲れを感じているとき、少しでも気軽に足を運んでいただけるきっかけになれば嬉しいです。子どもたちがのびのび遊ぶ姿や、お母さんたちが笑顔を取り戻す瞬間を、ぜひ一緒に体験していただきたいと思っています。

コメント

4人のお子さんを育てながら、「孤立しない子育て」をテーマに地域に寄り添う山内さんの姿は、とても親しみやすく温かいものを感じました。絵の具遊びをはじめ、子どもたちが思いきり遊べる環境をつくり、お母さんが「やめて」と言わなくていい場を整えているのは、親子にとって大きな安心と喜びにつながっています。参加された方々の笑顔が目に浮かぶようで、こちらまで心が和みました。

一方で、その活動の裏には「コロナ禍で居場所を失った子どもや親のために」という強い使命感があります。反対意見や迷いがある中でも信念を曲げずに行動し続けたからこそ、今のマザーズプロジェクトがあります。地域に小さな居場所をつくることから始まり、今では「神戸全域に広げたい」というビジョンを掲げて進んでおられる姿は、とても力強く頼もしいものです。

親しみやすさと挑戦心、その両方を兼ね備えた山内さんの取り組みは、これから子育てに向き合うすべての親御さんにとって、心強い灯りになっていくと感じました。

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