取材希望はこちら

スポンサーになる

Interview

経営者紹介

【関西イキザマ図鑑】#33 親子で楽しむ学びと体験の場 | にじいろひみつきち 明石 寺下理恵さん

氏名

事業名

設立

所在地

経歴

私は明石を拠点に「にじいろひみつきち」という活動をしている寺下理恵と申します。
もともとは長く保育士として働いてきました。
子どもたちと一緒に過ごす時間は本当に大好きで、保育の仕事は私にとって天職だと思っていました。
ただ、自分自身が子育てをしていく中で、働き方や生活のリズムが変わり、もっと家庭に寄り添った形で子どもや保護者と関わる方法を探すようになりました。

保育士時代の経験に加えて、趣味でアクセサリーやリースなどを作ったり、ものづくりが好きな性格もあって、「遊びと学びをつなぐ場を自分で作れないかな」と考え始めたのが、今の活動につながっています。現在は、子育て世代の親子を対象に、親子で一緒に楽しめるリトミックやお仕事体験など、多彩なプログラムを提供しています。参加してくださるご家族と同じ目線で、私自身も親として悩みや喜びを共有できることが、この活動の大きな魅力だと思っています。

事業内容

一番の特徴は、親子で一緒に体験できるプログラムを用意していることです。
内容は、リトミックや親子遊び、簡単なお仕事体験、ものづくり体験など、本当に幅広く、45分から1時間ほどでぎゅっと凝縮された楽しい時間を提供しています。
ただ遊ぶだけでなく、そこには必ず学びや気づきがあり、子どもたちが「できた!」と自信を持てる瞬間を大切にしています。

また、親御さんにとっても「子どもとこんな風に関われるんだ」と新しい発見があったり、他の参加者と交流できたりと、子育ての孤独感を和らげる役割も果たしていると感じています。最近は、地域のカフェや商業施設とも連携してイベントを開催し、子どもたちが社会とつながる場も増やしています。
たとえば明石のカフェでのファーストバースデー企画や、マリンピア神戸での工作イベントなど、親子で気軽に参加できる機会を増やしていくよう取り組んでいます。

創業きっかけ

この活動を始めたきっかけは、まさに自分の子育ての経験からでした。
保育士として働いていたときは、集団の中で子どもを育てる楽しさを感じていましたが、いざ自分が母親になると、毎日の子育ては思った以上に孤独で大変でした。
そんなときに、子どもが物語性のある遊びやイベントを通じて目を輝かせている姿を見て、「こういう体験をもっとたくさんの子どもたちに届けたい」と強く思ったんです。
子どもって、ストーリーの世界に入ると想像力がぐんぐん広がっていきますし、自分で考えたり挑戦したりする力が育ちます。その成長の瞬間を保護者と一緒に共有できる場を作りたい――それがにじいろひみつきちを立ち上げた原動力でした。
2021年10月に創業日を定めてスタートし、最初は仲間と一緒に小さく始めた活動でしたが、少しずつ地域の皆さんに受け入れていただき、今ではイベントを定期開催できるまでに成長しました。

理念

きっかけは、自分の子育ての経験そのものです。長男が小学校1年生、次男はまだお腹の中というタイミングで、大阪から明石に引っ越してきました。
土地勘もなく、お友達も知り合いもいない。
「子育てでわからないこと、誰に聞いたらいいの?」と不安でいっぱいでした。
そんな中で出会ったママたちが本当に素敵で、ヨガやアロマの講師、ネイルアーティストや洋裁が得意な方など、みんなママでありながら自分の好きなことを楽しんでいて、その輪に子どもと一緒に混ざって体験する時間がすごく楽しかったんです。

さらに、長男が小学校に入ってから仲良くなったお友達のママと、ハロウィンやクリスマスパーティなど子どもたちが楽しめるイベントを企画して、みんなで集まってワイワイしたことも大きな転機でした。そこで「私にも何かできることはないかな?」と考えたとき、やっぱり自分が一番得意なこと=保育で親子が一緒に楽しめる場を作ろう!と思ったんです。母業と保育は違うと実感しながらも、親子でワクワクした体験は必ず未来の力になると信じています。こうして静かににじいろひみつきちは始動し、素敵な仲間・あいこ先生と保育士ユニットとして活動が広がりました。

今ではそれぞれの場で活動しながらも、にじいろひみつきちをもっと大きな形に育てていこうと進んでいます。

今後展望

これからの展望としては、もっと多くの親子にこの活動を届けたいと思っています。
地域の企業や施設とのコラボレーションを強めて、広報の力を高めていきたいと考えています。
また、将来的には保育士さんや親御さんが「ちょっと楽になる」ようなサービスを形にしていきたいです。

例えば、イベントの中で子どもを安心して預けられる時間を作ったり、ママ同士が気軽に情報交換できる場を整えたり。
単なるイベント提供にとどまらず、子育てをする人たちが支え合えるコミュニティに育てていきたいです。

そして、ゆくゆくはにじいろひみつきちの取り組みを保育本にして、誰でも学べるようにしたいという夢もあります。私たちが大切にしている「親子で楽しみながら自信を育む保育スタイル」を広めていけたら、日本中の子育てがもっと楽しく、もっと安心できるものになるのではないかと信じています。

コメント

お話を伺っていると、「子どもと一緒に楽しむこと」が心から大好きなんだなと伝わってきます。
ご自身の子育ての経験を出発点に、保育士としての専門性と母としての実感を組み合わせたプログラムは、まさに“親子のための居場所”そのもの。
明石という土地で、ママたちと一緒に作り上げた温かいコミュニティは、きっと初めて参加する方でも安心できると思います。にじいろひみつきちは、まるで“もうひとつのおうち”のように迎えてくれる場所。取材をしているこちらまで、なんだかほっこりした気持ちになりました。

Other
Interview

経営者

【関西イキザマ図鑑】#25 放出で手紙カフェ“sun story”を営む腹巻 紀子さん

【関西イキザマ図鑑】#24 古琴とも呼ばれる古代中国の楽器 七絃琴(しちげんきん)の演奏者で、大阪七絃琴館を営む 荘 不周(そう ふしゅう)さん

【関西イキザマ図鑑】#23 灘区にあるオーダーメイド個別学習塾「SECOND HOME」生田 瞳さん

【関西イキザマ図鑑】#22 神戸市北長狭通で立ち飲みワインバー“ワインの名に懸けて”を営む 鈴見 玲司さん

【関西イキザマ図鑑】#21 200種以上のワインを取り揃え、
神戸市北長狭通でイタリアン「ricordo」を営む畠中 魁人さん

【関西イキザマ図鑑】#20 中山手通で合法 ユッケを提供する鉄板焼き「鉄板祷り」 長井 淳さん

トップページへ戻る

最新記事へ

記事一覧へ

取材希望はこちら

スポンサーになる

関西イキザマ図鑑とは