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【関西イキザマ図鑑】#35 世界へ挑む人財育成と地域への情熱 | エルプラット木津川 原田健司さん

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経歴

小学校6年生からサッカーを始め、中学時代には剣道にも取り組みました。その後、立命館宇治高校でサッカーを続け、ルネス学院でフットサルと出会いました。この出会いをきっかけに競技人生が大きく動き出し、1999年にはフットサル日本代表としてアジア大会に出場。東京のチームで経験を積んだのち、「関西をもっと盛り上げたい」という思いから大阪に戻り、関西のチームで活動を続けました。選手としての活動に加え監督としても挑戦し、シュライカー大阪の初代監督を務めるなど多方面でフットサルに携わってきました。

その後、地元に戻り、世界で戦える選手を育成するため指導者としての活動を始めました。2008年には自分の息子ひとりを指導することからスタートし、現在では多くの選手を輩出しています。長男の原田快はスペインのチームで日本代表としても活躍し、次男の原田闘心は選手として活動する傍ら指導者としても尽力。三男の原田爽潤は東京ヴェルディユースでプレーし、U-17日本代表にも選ばれています。私の人生はまさにサッカーとフットサルに導かれ、次世代へとつながってきました。

事業内容

私は現在、京都府木津川市を拠点に「株式会社ファンダメンタル」を運営し、サッカー・フットサルスクールやフットサル場の運営、大会の企画、人材育成事業、広告事業など幅広い活動を行っています。事業の柱として掲げているのは、①世界に誇れる人財の育成と輩出、②輝く子どもの未来のために、③関わるすべての人と共に成長し豊かであり続ける――この3つです。

スクールでは幼児から高校生まで幅広い年代の子どもたちが日々練習に励み、技術だけでなく「一生懸命取り組む姿勢」や「夢に向かって挑戦する気持ち」を学んでいます。さらに、大会やイベントの企画を通じて地域を盛り上げ、スポーツを通じた交流の場を広げています。

また、近年はスポーツを核としながらも教育・人材育成の領域に踏み込み、幅広い活動を展開しています。サッカーやフットサルを通じて育む考え方や精神力は、競技だけでなく社会で生きる力にもつながると確信しています。

創業きっかけ

フットサル指導を始めた原点は、自分の息子を育てる中で「世界で戦える選手を輩出したい」という強い想いを抱いたことでした。地元木津川市で2018年に「ガットフットサルスクール」を開講し、翌2019年に株式会社ファンダメンタルを設立しました。

選手時代に培った経験やノウハウを次世代に伝えることが、自分にできる最大の社会貢献だと考えています。しかし、事業を始めた当初はビジネスの知識も乏しく、代表として多くの決断を迫られる中で試行錯誤を繰り返しました。それでも「育成への情熱」だけはぶれることなく、ひとつひとつの課題を乗り越えてきました。

最初は息子ひとりから始まった指導が、今では地域の子どもたちへと広がり、さらにその輪は全国へ、そして海外へとつながりつつあります。挑戦の連続ではありましたが、その歩みのすべてが「未来ある子どもたちのために」という原動力で支えられています。

理念

私たちが掲げている理念は大きく3つです。①世界に誇れる人財を育成し輩出すること、②輝く子どもの未来を支えること、③関わるすべての人と共に成長し続けること。この理念を軸に、日々の活動を積み重ねています。

フットサルやサッカーを単なるスポーツとして捉えるのではなく、人間力を養う場として位置づけ、「一生懸命、本気で取り組む姿勢」を徹底して指導しています。熱くなることで人は成長できる。その信念が根底にあります。

また、トップチームではアジアナンバーワンのプロクラブ化を目指す一方で、地域貢献にも力を入れています。不登校の子どものためのフリースクールや、ダウン症・発達障害を持つ子どもたちのためのサッカースクールも開講し、誰もがスポーツを通じて夢を描ける環境づくりに挑戦しています。競技力の向上だけでなく、人生を豊かにするための考え方や価値観を育むことが、私たちの使命です。

今後展望

今後の目標は、この地域から世界に誇れる人財を育て、日本中に熱い風を巻き起こすことです。そのために、トップチームのプロ化を実現し、さらに下部組織を強化していきたいと考えています。

また、長男がスペインで得点王や大会MVPを獲得したことを契機に、世界的なチームとのつながりが生まれました。この経験を活かし、日本ではチャンスを得にくい子どもたちに海外挑戦の機会を提供したいと思っています。子どもたちの夢の実現が、今では私自身の夢そのものとなりました。

私の歩みは常にサッカー・フットサルと共にありました。これからも情熱を絶やさず、地域に根差しながら世界へ挑戦し続けたいと考えています。そして、この活動を通じて「本気で取り組めば夢は叶う」ということを、次の世代に証明していきたいと思います。

コメント

原田さんのお話を伺って強く感じたのは、人生そのものが「フットサルと子どもたちへの情熱」に貫かれているということです。選手として日本代表としての舞台を経験し、監督としてチームを率い、そして指導者として次世代を育て、一貫して未来にバトンをつなげてこられました。

特に印象的だったのは、息子さんひとりへの指導からスタートした活動が、いまや地域・全国・海外へと広がっている点です。「世界で戦える人財を育てたい」という想いが、実際に形となり、次男・三男を含め多くの選手がそれぞれの舞台で活躍しているのは、本当に胸が熱くなるストーリーでした。

また、トップチームのプロクラブ化を目指す挑戦や、障がいを持つ子どもや不登校の子どもたちへの支援など、スポーツを超えて「生きる力を育む教育」として取り組まれているのも大きな魅力です。原田さんの活動は、関西の地域スポーツを盛り上げるだけでなく、日本から世界へと夢をつなぐ架け橋になっていると感じました。

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