Interview
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事業名
設立
経歴
私は兵庫県出身で、幼い頃から「子どもに関わる仕事をしたい」という夢を抱いていました。
その思いを実現し、新卒で保育士となり、10年近く園児たちと関わる日々を過ごしました。
退職後も子どもとの関わりを続けたいと考え、ベビーマッサージ講師やタッチ育児アドバイザーの資格を取得。
さらに、絵本講師資格も取得し、読み聞かせや月齢に応じた絵本の知識を深めました。
活動の初期には、なかなか出歩けないお母さんのために訪問ベビーマッサージを行い、幼稚園や助産院でもマッサージを実施してきました。
そんな経験を通じて、「ママがひとりで子育てを抱え込まず、安心して頼れる居場所をつくりたい」という想いが強まりました。その想いを形にしたのが「oluolumama.kobe」です。ここでは、親子が楽しく学びながら過ごせる“おうち育児cafe”を運営し、ママと子どもに寄り添う活動を続けています。
oluolumama.kobeでは、「ママと赤ちゃんが安心して通える居場所」をテーマに活動しています。中心となるのはベビーマッサージで、親子の触れ合いを大切にしながら、子育てが“楽しい時間”と感じられる瞬間を増やしていきたいと考えています。
活動は多岐にわたり、料理や美容、音楽、撮影会、誕生日会などのイベントを不定期に開催。
また、英語や体軸体操、歯科衛生士、管理栄養士、救急救護など、各分野の専門家を招き、月2回・3か月単位での「親子クラブ」も運営しています。ここでは、楽しみながら学ぶことで子育ての新たな選択肢を発見していただけるよう工夫しています。さらに、個人で活動される講師やフリーランスの方に向け、活動の場や方法をサポートする取り組みも行っており、講師とママの双方が満足できる環境を整えています。クラブ参加者限定で預かり保育も実施し、遊びと学びの両立を目指す空間として成長を続けています。
保育士としての勤務を終えた後も、「子どもに関わる仕事がしたい」という思いは消えることがありませんでした。
資格を活かし、助産院や保育園でベビーマッサージを行っていましたが、コロナ禍で出会ったママたちから「1人で出産しました」「同世代の子どもを持つママと出会えない」という声を多く聞きました。
孤独の中で子育てを頑張る方々を目の当たりにし、「ママが元気じゃないと子どもも元気になれない。
誰もが頼り合える場所をつくりたい」と強く思うようになりました。その気持ちが原動力となり、親子が集い、学び、支え合える場所「oluolumama.kobe」を立ち上げました。
保育士時代の経験に加え、夫婦や地域での子育ての大切さを伝える場をつくりたいという願いも大きな動機でした。寄り添ってくれる人が身近にいることは、安心と自信につながります。その安心を、より多くの親子に届けたいという思いで活動を続けています。
私が目指しているのは、「ひとりで子育てを抱え込まず、みんなで子育てできる環境」を広げることです。
oluolumama.kobeでは「ただいま」「おかえり」と言えるようなアットホームな雰囲気を大切にし、まるで大家族のような空間をつくっています。子育ては楽しいことばかりではなく、大変さや孤独感を抱える場面も多いものです。だからこそ、ママ同士や親子同士がつながり、支え合い、学び合える居場所が必要だと考えています。
活動のコンセプトは「遊びと学び」。ママが楽しむだけでなく、楽しみながら学ぶことで子育てに新たな選択肢を見つけ、気持ちが軽くなるよう工夫しています。さらに、地域社会との連携も視野に入れ、個人講師やフリーランスの活動支援を行いながら、ママと子ども、地域をつなげるハブとなることを目指しています。この理念の根底には、「社会全体で子どもを育てる」という思いがあります。
今後は、「子育てをみんなで支える環境づくり」をさらに広げていきたいと考えています。ママやこれからママ・パパになる方々が安心して子育てに向き合えるよう、居場所の存在をもっと多くの人に知っていただきたいです。特に地域とのつながりを強め、自治体や企業とも協力しながら、子どもたちにとってより良い環境を整えていくことが目標です。
点と点で存在している取り組みや人の想いを結びつけ、大きな丸となるような地域の子育てネットワークを築きたいと考えています。
さらに、自治体の育児訪問などにもベビーマッサージを取り入れ、親子の触れ合いの大切さを広く伝えていけたらと思っています。子育ては誰もが一人で背負うものではありません。支え合い、頼り合いながら、みんなで大切な子どもたちを育てていく。その環境を未来へつなげることが、私自身の夢であり使命です。
小林さんのお話を伺って強く感じたのは、「子育てをママひとりのものにしない」という想いの一貫性です。保育士としての経験、資格の取得、そしてコロナ禍で出会った孤独な声。そのひとつひとつが積み重なり、【oluolumama.kobe】という居場所を生み出した原動力になっています。
取材を通じて印象的だったのは、活動の中心にある「遊びと学び」のバランス。ベビーマッサージやイベントが単なる“楽しみ”で終わるのではなく、親子が学び、繋がり、安心を持ち帰れるように工夫されている点に、小林さんの誠実さと先見性を感じました。
子育てに伴う孤独感や不安は、なかなか表に出しにくいものです。しかし、小林さんの場では「ただいま」「おかえり」と言える空気があり、誰もが安心して頼れるコミュニティが広がっています。小林さん自身の歩みが、そのまま【oluolumama.kobe】の温もりとなって形になっている。そんな印象を受けました。
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