Interview
 
													 
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事業名
設立
経歴
私は島根県出身で、高校卒業後に神戸の料理専門学校に進学しました。神戸に来てからは、ずっと飲食業に携わっています。北新地の和食店をはじめ、神戸の創作和食居酒屋でも経験を積み、新店舗の立ち上げにも関わらせていただきました。その後はご縁から焼き鳥、中華、鉄板焼きなど幅広い業態を経験し、最終的に独立へとつながりました。
趣味は映画鑑賞で、洋画を中心にジャンルを問わず楽しんでいます。特に「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」が印象に残っています。特技は「だし巻き」で、専門学校時代には料理大会の予選で腕を振るい、全国大会に出場した経験もあります。これまでの道のりは決して順風満帆ではありませんでしたが、人との出会いやご縁が大きな力となり、今の自分をつくっていると感じています。現在は「肉と和食時々魚 だんだん」を通じて、お客様に新しい食体験を楽しんでいただけるよう、日々挑戦を続けています。
「肉と和食時々魚 だんだん」は、お肉を使った和食をメインにご提供している居酒屋です。和食においてお肉を主役にした料理は珍しく、そこに新しい可能性を感じてジャンルに挑戦しました。加えて、全国各地から仕入れる旬の魚や、酒蔵から直接取り寄せる日本酒など、その時々でしか味わえない特別な一皿をご用意しています。
店舗は昔ながらの一軒家を改装した2階にあり、古き良き雰囲気とアットホームな空気が流れる空間です。大衆向けで誰もが馴染みやすく、ふらっと立ち寄れるような親しみやすさを大切にしています。仕入れの状況によってメニューは日々変化しますが、それもまた一期一会の楽しみです。お客様には「今日はどんな料理に出会えるのだろう」とワクワクしていただけるようなお店づくりを心がけています。
私は昔から勉強が得意ではなく、進学や就職の道を模索する中で、体を動かして働ける仕事を求めていました。食べることやものづくりが好きだったことから料理に興味を持ち、神戸の専門学校で料理に没頭することを決意しました。そこから様々な店舗で経験を積む中で、人と人のつながりの大切さや飲食業の面白さを強く感じました。
独立を決めたのは、自分の力でお客様に喜んでもらえる場をつくりたいと思ったからです。物件との出会いも大きなきっかけでした。昔ながらの一軒家の雰囲気に直感的に惹かれ、「ここでやろう」と即決しました。人通りが多い場所ではありませんが、近年は人気店が増え活気が出てきているエリアで、新しい挑戦をするには最適だと感じています。自分が積み上げてきた経験と人とのご縁を信じ、この場所で店を開くことを決断しました。
私は、お客様や仕入れ業者の方々とのご縁に感謝しながら日々お店を営んでいます。今流行りのSNS映えする料理や派手な演出ではなく、人と人がつながり、温かさを感じられる場をつくりたいと考えています。
仕入れには特にこだわりがあり、夜中に神戸を出て徳島まで魚を仕入れに行く魚屋さん、全国の酒蔵を案内してくれる酒屋さん、昔から支えてくれるお肉屋さんなど、信頼できる方々の力が集まって「だんだん」の料理が成り立っています。こうした背景を知っていただきながら、料理を通じてそのつながりをお客様に感じてもらえたらとても嬉しいです。私にとってこの店は、ただ料理を提供するだけでなく、人の想いを届ける大切な場所でもあります。
私の夢は、大きな店舗に移転して規模を広げることではありません。むしろお客様との距離が近く、会話を楽しみながら心を込めたサービスを届けられる現在の形を大切にしていきたいと思っています。目の前のお客様や支えてくださる業者の方々に「美味しかった」「また来たい」と感じてもらえることが、私にとっての一番の喜びです。
今後も「今を一生懸命に生きる」という気持ちを軸に、お店を続けていきたいと考えています。未来を大きく描くよりも、まずは目の前の人を大切にする。その積み重ねがやがてお店の未来につながると信じています。お客様が気軽に立ち寄れて、笑顔で帰っていただける場所であり続けること。それこそが「だんだん」の存在意義であり、これからも変わらぬ目標です。
槇原さんのお話を伺って特に印象的だったのは、「人とのご縁」を軸に積み重ねてこられたキャリアの歩みです。和食をはじめ、焼き鳥・中華・鉄板焼きと幅広いジャンルを経験しながらも、常に出会いを大切にされてきたことが「だんだん」というお店の空気感につながっていると感じました。
また、「お肉を主役にした和食」という独自のスタイルは、挑戦と工夫を重ねてきた槇原さんだからこそ生み出せた新しい切り口だと思います。決して派手さを追い求めるのではなく、仕入れ業者の方々との信頼関係や、お客様との会話を大切にされる姿勢からは、飲食業の本質を体現しているように感じました。
未来を大きく描くよりも、目の前のお客様を笑顔にすることに全力を尽くす。その積み重ねこそが「だんだん」の魅力であり、これからも多くの人に愛される理由だと強く思います。
 
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